2022年3月14日、中国工業情報化部の電器電子製品汚染防止標準作業部会は、”電気電子製品中の有害物質使用制限の管理を深化させるためのキックオフミーティング”を開催しました。会議では、海外と国内のRoHS規制の比較と分析、国内の標準化作業の進展に対するレビュー、そして中国RoHS(電器電子製品有害物質制限使用管理弁法)有害物質リストにフタル酸エステル類の4物質(DEHP、DBP、BBP、DIBP)を追加することの実現可能性が議論、検証されました。
当会議で提案された今後の作業要点は以下の4つになります。
【制限物質の追加】
企業に対して上述のフタル酸エステル4種の管理状況の調査を実施し、その結果に基づいて管理法案の起草を行い、GB/T 26572 《電子電気製品制限物質の制限量要求》の改訂の形で要件を提示する。作業は、(1) 企業調査 [2022年4月に完了予定]、(2) 標準の策定と改訂 [2022年9月に完了予定]、(3) ポリシー文書のリリースと改訂 [2022年12月に完成予定]の3段階の工程で進める。
【マーキング要件の調整】
SJ/T 11364《電子電気製品有害物質使用制限標識要求》の改訂を推進し、標示(マーキング)要件を改善する。
【試験方法の変更】
規制対象物質の検出試験法はGB/T 26125からGB/T 39560シリーズの標準に切り替えられ、具体的な切り替え時期と方法は国家認証認可監督管理員会(CNCA)からの公告の形で発表されます。
【規制管理の実施】
2022年初頭には強制性の国家標準《電器電子製品有害物質使用制限要求》の策定を完了し、3〜5年以内にこの強制国家標準を実施する。
中国RoHSに関する法規や試験について、お悩みの方は是非お気軽にご相談ください。
(参考資料)
深化电器电子产品有害物质限制使用管理工作启动会以视频形式召开、中国电子技术标准化研究院、http://www.cesi.cn/rohs/202203/8327.html
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