食品中に残留してよい農薬の基準値は、国によって異なります。
昨今、品質の高い日本ブランド農産物は、中国をはじめとして、世界中で輸入需要が高まっています。しかしながら、どんなに美味しい商品でも、輸出先国・地域の残留農薬基準値を満たしていなければ、例え日本の基準値を満たしていても他国へ輸出・販売をすることができません。そのため、輸出先国・地域の残留農薬の基準値に応じ検査が必要になります。
下表は厚生労働省が紹介している残留農薬等の基準値の比較です。日本の基準値設定は厳しいというイメージがあるかもしれませんが、表を見て分かるように食品や農薬物質ごとにケースは様々です。現在、国家プロジェクトとして農水産物の輸出促進を目指している日本にとって、この「他国との残農基準値の差異」は大きな非関税障壁の一つとなっています。輸出用農産物の生産を計画される際は、輸出先国・地域の基準値に関する情報収集とそれを踏まえた防除策が不可欠になります。
表 残留農薬等の基準値の比較「https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/zanryu/faq.html」
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